ホモ・サピエンスがこの世界に現れて数百万年。
気が遠くなるような永い時のなかで、連綿と紡がれてきたDNAの最新情報こそ、
今を生きる私たちであり、また、私たちは進化の頂点に立つものであります。
とはいえ、祖父母や曽祖父母、触れ合うことのできた先人たちより自分が優れているとは思えず、
むしろ、身近な先人に学ぶことは未だ多く、さらには「古きを温め新しきを知る」の言葉のとおり、
過去を紐解くことで未知への学びを深めておられる方々が殆どではないでしょうか。
歴史を学ぶことは自分を知り、この世界の「今」を知り、やがて来るべき未来へ思いを馳せるため。
永いながい時間軸のなかで、自分の小ささを知ると同時に自分だけの輝きを見出すこと。
ここ新湊から、私たちは皆さまとそんな宝探しを目指し、
この先の未知の人々へと繋げてゆけることを願うものです。
新湊歴史保存会代表 長徳寺屋與三右衛門